正直になれない大学生ブログ

普通のことを普通につらつら書いていく。そんなブログ。

血は吹き出し、人は死に。シンデレラは姉たちを憐れまない

童話ってホントは残酷―グリム童話から日本昔話まで38話 (二見文庫―二見WAi WAi文庫) 三浦 佑之 (監修) 童話はなぜ今の形になったのだろうか。 本書は知られざる童話をまとめたものだ。例えば、ディズニーで有名な『シンデレラ』の物語では、意地悪な姉たちは…

線を消して引いて、二項対立で文章を書く

大学生の論文執筆法 (ちくま新書) 石原 千秋 (著) レポートを書くことは苦しいだろうか。 大学生になるとレポートと呼ばれる提出課題が課せられるようになる。例えば、「これからの観光資源」とか「谷崎潤一郎について」といったテーマを与えられる。その際…

私は太りたい! ただし健康的に

糖質制限の真実 (幻冬舎新書) 山田 悟 (著) 私は常々太りたいと思いながら生活をしているが、まさかダイエットの本から太る方法のヒントがもらえると思わなかった。そして、今のデブエットは危険だと感じた。 私は身長173cm、体重55kgと典型的な痩せ型だ。小…

「盛る」ということ

名画で読み解く イギリス王家12の物語 (光文社新書) 中野 京子 (著) 残虐性と血筋への執着。イギリスの王朝時代は現代的に見れば理解し難い壮絶な物語である。 ただ一点可笑しいなと感じたことがある。それは周りによく見せたいという思いが「盛る」ことで絵…

神が死んだのはなぜ

ツァラトゥストラはかく語りき (講談社まんが学術文庫) ニーチェ (原著), 堀江 一郎 (著), 十常 アキ (著) 「神は死んだ」。このフレーズはニーチェの代名詞的セリフだ。しかし、ニーチェが唱えた哲学をどれだけの人達が知っているだろうか。 まずニーチェが…

企業「稼げるヤツがほしい」 学生「はやく内定だせ」

内定童貞 (星海社新書) 中川 淳一郎 (著) 就活は茶番である。企業は美言麗句な企業理念を掲げながら、本音は「ウチが欲しいのは、稼げるヤツ。これが絶対!!!!!! そして、ガタガタ言わずに働くヤツ」、一方、学生は企業理念に合わせたエピソードを話し…

相手の常識を崩せ

武器としての決断思考(星海社新書) 瀧本哲史 (著) あなたは常識を意識したことはあるだろうか。 本書の言う「決断思考」とは自分自身で「最善の答え」を出して前に進んでいくことである。例えば死刑制度は賛成か反対を考える時、1人2役になって賛成反対意見…

片頭痛のメカニズムを知る

「片頭痛」からの卒業 (講談社現代新書) 坂井文彦 (著) 読んでいて気持ち悪くなった本は初めてだ。 私は閃輝暗点と呼ばれる前兆がある典型的な片頭痛持ちだ。前兆は急に訪れる。芥川の『歯車』に表現されるようなギザギザとした何とも言いにくいものが視界を…

大人になってから(再)

年上の義務 (光文社新書) 山田 玲司 (著) 年上というと真っ先に大人を思い浮かべる。 大人はかっこいい。小学生ぐらいの時にはよく思った。先輩はかっこいい。中学入学当初は3年生を見て大人っぽいなと憧れた。大学に入って、大人は減った。代わりに本書で取…

フェミニズムに違和感を感じていた私

女ぎらい ニッポンのミソジニー(紀伊國屋書店) 上野 千鶴子 (著) 男には、選択することによって女が女として成立させるだけの強さがある。しかし、反面男は女をはべらせないと男として認められない。つまり「ホモソーシャル」に加わることができない。 女が…

信じたい情報だけを信じる=あきらめ

すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論 (扶桑社) 荻上チキ (著) 偏見で「朝日新聞は売国奴だ!」「読売新聞は安倍と繋がっている」と思ってはいないか。それだけではなく、常に自分の都合の良いようにバイアスをかけてはいないか。そのため…

「意識高い系」を目指すなら

「意識高い系」の研究 (文春新書) 古谷 経衡 (著) 「意識高い系」は意識が高いのではない。あくまで「系」なのだ。そして、本書は「意識高い系」をスクールカーストからの逃避であるという視点が活気的だ。 「意識高い系」になるならまず「第一階級(支配階…

個人情報は載せてないから大丈夫

大人を黙らせるインターネットの歩き方 (ちくまプリマー新書) 小木曽 健 (著) ネットの危険性は子供に伝わりにくい。だが、ネットなんてやらないから私には関係ないぞと高を括っているそこのあなたも要注意である。例えば、ネット炎上では「『ネットを使って…

大学生活でしておくべきことは何?

大学4年間で絶対やっておくべきこと (中経の文庫) 森川 友義 (著) 私が大学というものを知ったのは穂村弘『蚊がいる』のある一文、「先生を見つけてください」であった。これは大学で尊敬できる先生を見つければ学問の扉が自然と開かれるということであり、…

発見と選択をすることが重要

読書の価値 (NHK出版新書) 森 博嗣 (著) この本について絶対に書きたかった。 良い本悪い本ということではなく、(自分に対して)攻撃力があった本だから。 読書の価値というタイトルだが、本テーマは、「着眼」だと感じた。 「着眼」の必要性を論じる上で特…

競争なんかしたくない

「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える (NHK出版新書) 永井 孝尚 (著) 「マーケティングの本? 興味ないね。」ぐらいの感じでいつも眺めていた本ではあったが、ふと改めて見てみると、「あなた」高く売る方法というタイ…

コミュニティデザイナーとしての立ち位置

コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書) 山崎 亮 (著) 普段聞きなれないコミュニティデザインとは、コミュニティ同士の協働を視野に入れつつ人がつながる仕組みをつくることであり、それを行うのがコミュニティデザイナーであ…

おいしいお酒をまずは飲む!

世界で一番わかりやすい おいしいお酒の選び方 (ディスカヴァー携書) 山口 直樹 (著) 私は日本酒が好きだ。だいたいの料理には合うし、食事そのものが美味しくなる。 ただ、日本酒は好きだが、種類がわからない、飲んだお酒を覚えていないなど、勿体ないと思…

ローカルで広がる世界、ローカルメディアの魅力

ローカルペーパーの魅力ってすごい。 コアな情報が多く紹介され、その情報を、それぞれの地域にあった方法でメディアに載せて発信している。 コンセプトが読み手に伝わりやすく、地域の見え方が変わる1冊が本書で紹介するローカルペーパーである。 制作する…

就職に役立つ。というよりは、その後に役立つ

性格スキル 人生を決める5つの能力(祥伝社新書) 鶴光太郎 (著) 3月より就職活動が本格的に始まった。 ということで、就活に関する新書を探した。 性格スキルを鍛えると「就職活動で、採用されやすい」という帯は就活生にとって、なかなかキャッチー。 本…

クリエイティブってこういうことか

身体が生み出すクリエイティブ (ちくま新書) 諏訪 正樹 (著) クリエイティブな人間になるためにはどうしたら良いのか。 ものづくりに関する学問を専攻している者にとっては、重要な課題であると思う。 この本では、そのクリエイティブ性を磨くためには、身体…

雑草から学ぶ雑草魂 〜身近にいる雑草について知る〜

雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書) 稲垣 栄洋 (著) 雑草を取り上げるなんてなんてコアでニッチな主題なのだろう。思わず購入してしまう。 この本は、雑草の特徴取り上げて、紹介するだけではなく、雑草の性質を人間に置き換えて考えるよ…

結婚もせず、女を孕ませた上原という作家

斜陽 (青空文庫) 太宰 治 (著) 太宰の孕ませた、結婚もしていない女の日記を元に作られた小説だそうだ。 主人公かず子はお嬢様でありながら日本の敗戦を期に廃れていってしまう様を描いたもので、初めて読んでたときは、たしかにお金持ちは鼻につくが、廃れ…

現代に通じる愛憎劇 読みやすい谷崎潤一郎

痴人の愛(青空文庫) 谷崎潤一郎(著) この本を読んだ衝撃はなんとも強いものでした。言い過ぎかもしれないけれど。 純文学というものを初めて読んだからというのもあるのでしょうが(なにを純というかはいささか不明ですが)、心情の機微と目に浮かぶ光景がこ…

前半の青年のように怒鳴りたい

幸せになる勇気 (ダイヤモンド社) 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著) 「人間にとっての幸福とは何か?」という大きな問いを考え抜いていていくために、「過去の否定」、「課題の分離」、そして「交友」「信頼」「愛」へとテーマを移していく。 『嫌われる勇気…

本で旅行する

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 若林 正恭 (著) 最後に泣くことはできなかったが、心に重く突き刺さるものがあった。 日本のシステムとは違うシステムの国を見てみたい思いから、著者単身で、社会主義国のキューバへ向かう。 「旅っていいな」で…

ものとしての本、読むための電子書籍

本は、これから (岩波新書) 池澤 夏樹 (編著) 電子書籍が発展し始めた時代に、ジャーナリスト、カメラマン、書店長、社長、図書館関係者などの著名な 36人もの人たちが「本のこれから」を語る。 それぞれの意見や文体に特徴があっておもしろいが、概ね三つの…

メディアとジャーナリズム性とpv稼ぎのネコ

ネコがメディアを支配する(中公新書ラクレ) 奥村 倫弘 (著) 「人の話を聞き、分かりやすく伝える」という原点回帰の重要性を「速さ」を重視するネットメディアと「粘り」を大切にする伝統メディアの対比で論じる。 伝統メディアとは、取材、執筆、編集、校正…

事件が起こる前に解決すれば万事おーけー

探偵が早すぎる (講談社タイガ) 井上 真偽 (著) さすが、井上先生。 『その可能性はすでに考えた』では、あらゆる可能性を排除し、奇跡を証明するというテーマであったが、今回は、事件が起こってから解決するのではなく、事件が起こる前に解決してやろうと…

日常にすこし違った視点を添えて

絶叫委員会 (ちくま文庫) 穂村 弘 (著) 偶然、本屋で見つけたキャッチーなタイトル。 そして、この本を表した帯の言葉。 町には、偶然生まれて消えゆく無数の詩が溢れている。 不合理でナンセンスで真剣で可笑しい、 天使的な言葉たちについての考察。 中身…