正直になれない大学生ブログ

普通のことを普通につらつら書いていく。そんなブログ。

メディアとジャーナリズム性とpv稼ぎのネコ

ネコがメディアを支配する(中公新書ラクレ) 奥村 倫弘 (著)

 

 「人の話を聞き、分かりやすく伝える」という原点回帰の重要性を「速さ」を重視するネットメディアと「粘り」を大切にする伝統メディアの対比で論じる。

 伝統メディアとは、取材、執筆、編集、校正・校閲、編集が独自のノウハウによってできあがった新聞を始めとするジャーナリズム性のある媒体を指す。

 記者クラブや幅広い取材網、「独立性」、「組み合わせる力」、さらに一人一人の矜持があるかが、ネットメディアと大きく違う点だ。

 

 その反面、ネットメディアは、よく信頼性がないと言われるが、実際、論文を書くにしても、やはりネットの情報は使いにくく感じる。

 もちろん速報性という利点はあるが、pv至上主義となっている現状や、断片の情報を「早く知らせたい」という「感情」の発信は、信頼性のある情報という立ち位置を得ることはできない。

 

 ネットメディアが知的情報という点から、発展し、退化していく様を最近のWELQの閉鎖からアフィリエイト広告、震災における各メディアの対応を具体的例として示しながら、これからのメディアに求められるものは何かを問いた一冊。

 

印象に残った言葉

「人が心底、腹を立てるのは、意見の相違がある人と話をするときよりも、聞く耳を持たない人、もしくはうそをつく人と話をするときです。」

 

 

今週(先週)読んだ本
  • 適性―進学・就職・結婚 (1980年) (中公新書) 続 有恒 (著) – 1980/1
  • メディア社会―現代を読み解く視点 (岩波新書) 佐藤 卓己 (著) – 2006/6/20
  • ネコがメディアを支配する-ネットニュースに未来はあるのか (中公新書ラクレ) 奥村 倫弘 (著) – 2017/5/8
  • スマートメディア―新聞・テレビ・雑誌の次のかたちを考える (デコ) 中村 滋 (著) – 2010/12/12