正直になれない大学生ブログ

普通のことを普通につらつら書いていく。そんなブログ。

本で旅行する

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 若林 正恭 (著)

 

 最後に泣くことはできなかったが、心に重く突き刺さるものがあった。

 日本のシステムとは違うシステムの国を見てみたい思いから、著者単身で、社会主義国キューバへ向かう。

 「旅っていいな」では終わらせない、どこか物悲しく、でも最後は前向きになれる旅行記エッセイ。

 

目次

El primer Dia

El segundo Dia

El tercer Dia

 

旅行体験感が味わえる

 羽田圭介さんの書評で、「実際に旅行した気分になれる」という記述があった(と思う)が、旅を始める経緯、空港や飛行機内、現地での行動、そして帰国の飛行機着陸の心情描写に、自分が旅行したと錯覚してしまった。


 海外でたくさんのことを体験しても、結局は日本に住んでいるうちにその「生(なま)」の経験が薄れていってしまうというオチではない。

キューバに行ったのではなく、

東京に色を与えに行ったのか。

だけど、この街はまたすぐ灰色になる。

  と、日本を灰色の街と例え、海外へ旅行することは、自分に色を与えるものであると表現する。

 私が感じていた、海外旅行後に感じるはっきりとしない「今までいた自国」と「帰ってきた自国」での違和感をまさに言語化してくれた。


 全部で27節に分けられており、”若林フィルター”がかかった文章をニューヨーク、キューバの旅行記で堪能できる。
 前半は資本主義の日本から離れ、社会主義の国へ向かう旅行記ではあるのだが、後半でキューバへ向かった本当の理由が明かされる。それが第1の理由かどうかはわからないが、少しはその気持ちがあったのは間違いないのだろう。

 

 

今週(先週)読んだ本

  • ヤリチン専門学校 ‾ゼロ年代のモテ技術‾ (アフタヌーン新書) 尾谷 幸憲 (著) – 2009/4/9
  • 編集者の仕事―本の魂は細部に宿る (新潮新書) 柴田 光滋 (著) – 2010/6/1
  • 幸せになる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教えII (ダイヤモンド社) 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著) – 2016/2/26
  • メディア分光器: ポスト・テレビからメディアの生態系へ (東海教育研究所) 水島 久光 (著) – 2017/3/23
  • 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (KADOKAWA) 若林 正恭 (著) – 2017/7/14