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雑草から学ぶ雑草魂 〜身近にいる雑草について知る〜

雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書) 稲垣 栄洋 (著)

 
 雑草を取り上げるなんてなんてコアでニッチな主題なのだろう。思わず購入してしまう。
 この本は、雑草の特徴取り上げて、紹介するだけではなく、雑草の性質を人間に置き換えて考えるような、自己啓発の面も持ち合わせている。
 
雑草の主軸はブレない
 ほかの植物にも当てはまることだが、雑草の基本的な目的は「花を咲かせて種子を残すこと」であり、こと雑草においては、その目的に対する執念がすごい。
 その執念を感じられる部分は、雑草の多様性である。
 雑草は、目的を達成するために、環境に対応する。
 例えば、種子は休眠性を持っており、生育できる環境にならなければ、発芽しない。それだけではなく、環境が整わなければ、再び休眠に入ったり、光の刺激に反応して発芽するなど様々である。また、種子を作るために花を咲かせたり、種子の運搬方法にも多様性が見られる。
 特に、この種子をつくる(受粉)ための花の進化については、自然の力に圧倒される。
 
 雑草から学ぶこと
 雑草から学ぶこと、というのも変な感じがすると思うが、言ってることはたしかに納得できる。
 雑草から学ぶ点は2つある。
 1つ目は、ブレない軸を持つこと。
 先にも述べたが、雑草は「花を咲かせて種子を残すこと」を目的に、その多様性を増やして、変化している。これは、人間にも重要なことで、ある軸(目的)を持つことで、この目的を達成するための手段に優先順位がつけられることにつながる。
 2つ目に、ナンバー1を目指すこと。
 自然界では、ナンバー1ではないと、生きることができない。
 これは、自然界で当たり前のことと言われて当惑した。しかし、話の続きを読んでいくと、それは少し、違った意味で捉えていることに気づいた。
 ナンバー1になれるオンリー1の場所がニッチであるそれは、自分の得意なことや、好きなことになる。そこで、少しずつずらしながら、その周辺で自分のニッチを探すのだ。好きなのに苦手なことは、少しずらせば、得意なことになるかも知れない。得意なのに好きでもないことは、少しずらせば、好きなことになるかも知れない。「ずらしてみる」というのは生物にとって、重要な戦略である。すべての生物は、そうやってずらしながら、ナンバーワンになれるニッチを求めているのである。
 つまり、「棲み分け」を行うということであった。人間的に言うとキャラが被らないようにすること。
 ナンバー1になれる場所(ニッチ)を見つけ、自分の好きなこと、得意なこと、あるいは、苦手なことから、ナンバー1を目指すことを雑草は教えてくれるのである。    
 
印象に残った言葉
「教わらないことの方が学ぶことが大きいときもあるのだ」
 
 
雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書)

雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書)

 
 
今週読んだ本
  • 取材学―探求の技法 (中公新書) 加藤 秀俊 (著) – 1975/10/25
  • 身近な鳥の生活図鑑 (ちくま新書) 三上 修 (著) – 2015/12/7
  • 雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書) 稲垣 栄洋 (著) – 2018/1/10