正直になれない大学生ブログ

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相手の常識を崩せ

武器としての決断思考(星海社新書) 瀧本哲史 (著)

 
 あなたは常識を意識したことはあるだろうか。
 
 本書の言う「決断思考」とは自分自身で「最善の答え」を出して前に進んでいくことである。例えば死刑制度は賛成か反対を考える時、1人2役になって賛成反対意見を戦わせ反論ができなくなるか3回ほどぶつけ合う。そして行き着いた意見を「最善の答え」とする。つまり、皆がこう言ってるからこうだ、あの専門家が言っているから間違いない、よく分からないからとりあえずそのままにしておこう、と思考停止になることではせず乱暴に要約してしまえば自分で頭を使えということだ。
 人間は主張をするときに意識に登らない前提を軸に意見を述べていることが多い。
 
 たとえば、知り合いのBさんかお年寄りに道案内しているところを目撃したとします。あなたは友人に、「昨日Bさんがお年寄りに道案内するところを見ちゃってさ。いい人だよね、彼」と話しました。
瀧本哲史 (2011)「武器としての決断思考」星海社新書 p,163
 
ここで「人助けする人はいい人だ」と判断を下したあなたの前提を本書では「推論」呼び、これは「無意識に言っていることが多い」。同じことを文芸評論家の千野帽子は『人はなぜ物語を求めるのか』で「信念」と呼んでいる。「同じできごとを前にして、人によってリアクションが違う理由がここにあります。人によって抱いてる信念が違うからです」。人が何かを主張する時にこの前提となる「推論」や「信念」が鍵となります。もっと言うとこの「前提」はその人が持っている「常識」であり、その人が持っている常識を崩せた時が一番の反論になるでしょう。
 本書はこれからどうなっていくか分からない未来を自分で考え、自分で道を決めていかねばならない大学生に向けて「自分で答えを出すための思考法」を教えてくれます。また、みんなが言ってるからと他人に追随してしまっている大人も読んでみてください。ディベートのための思考術になっているのでビジネスにおいて意見を通す際にも参考になる思考法でしょう。
 
印象に残った言葉
「『◯◯すべきか、否か』『◯◯は是か非か』という二者択一になるように論題を設定しなければなりません」
 
武器としての決断思考 (星海社新書)

武器としての決断思考 (星海社新書)

 

 

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