正直になれない大学生ブログ

普通のことを普通につらつら書いていく。そんなブログ。

企業「稼げるヤツがほしい」 学生「はやく内定だせ」

内定童貞 (星海社新書) 中川 淳一郎 (著)

 
 就活は茶番である。企業は美言麗句な企業理念を掲げながら、本音は「ウチが欲しいのは、稼げるヤツ。これが絶対!!!!!! そして、ガタガタ言わずに働くヤツ」、一方、学生は企業理念に合わせたエピソードを話しながら、本音は「どうでもいいから内定出せよ、オラ」である。
 
 私はこれらにはっとした。いや、冷静な学生ならこんなこととっくに気づくのだろうが、私は今まで気づかなかった。いや、気付いていないふりをしていたのかもしれない。例えば、説明会に行った時、営業マンの「営業は楽だよ、楽。美味しい店もたくさん知れるし」というセリフに私はひどく落胆したのを覚えている。それから説明会を数回重ねると、志望理由がいえない内定者、疲れた顔した面接官が登場し、その全てに落胆した。お前らに誇りはないのか! 誇りは! それから前向きで仕事に誇りを持っている社員を探したが、ダメな社員ばかりが目に見えていた。どこに行けば「仕事が楽しいです! 曲がった事はきらいです! すべて一生懸命くそまじめにやります!」といった崇高な誇りをもった社員は見つかるのか、そればかり考えていた。しかし、それは違った。どこの会社でも説明会やインターンで宣伝している業務内容には理想のギャップが必ず含まれるだろうし、社員の中にはサボりたい、金だけ稼ぎたいという人もいると思う。暗黙の了解のような茶番劇が繰り広げられていることを私は自覚している気がしていた。しかし、実はその茶番にどっぷり浸かっていた。
 本書を読んでそれがはっきり「茶番劇」だったのだと気付かされた。今更ながらではあるが。所詮「なんとなく」でしか内定を決めてない面接官相手に「こいつ、クソするよな」と思いながら面接に臨めばいい。気負いすぎてはいけない、それを知った。今まで「くそまじめ」過ぎたのだ。
 
 著者は、一橋大学出身&博報堂出身者。それゆえ就職の窓口の広さや融通の効きやすさなど他大学と比べて有利な点も多いが、大学で取り組んできたことを活かしながら合理的に就活に臨んでいた。Fラン大学生の身としてはこれら当たり前の行動や思考ができずに理想だけが高いことをもっと自覚するべきだと感じた。就活を皮肉った文章でフォントの大きさも新書とは思えない強調表現で読み手はテンポよく読み進められると思う。もし、内定がまだ取れていないという方、現状に納得できていない方は読んでほしい。
 
印象に残った言葉
「自ら磨き上げた自己紹介・自己PRの文章や面接で言おうと思ったことは、一旦『これを合コンに行ったらどうなるか(女性なら、言われて面白いと思えるか)』というフィルターを通したほうがいい」
 
内定童貞 (星海社新書)

内定童貞 (星海社新書)

 

 

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